文章の基本を身につける

公開日:2014年3月21日
 最終更新日:2014年11月28日

分かりやすい文章を書いて、自分の考えを相手にしっかり伝えることも技術士に必要な能力です。このページでは文章を書くときに心がける点を紹介します。

第二次試験の論文では、自分が専門知識や応用能力、課題解決能力を備えていることを採点者にアピールします。主語がない、1つの文章が長いなど、分かりにくい文章を書いてしまうと、自分の主張がうまく採点者に伝わりません。

文章の基本

分かりやすい文章にするために押さえるポイントには次のようなものがあります。

主語の近くに述語を置くと分かりやすくなる

込み入った内容を説明しようとすると文章が多重構造になることがあります。そういった時、主語と述語を近くすると文章が分かりやすくなります。

【分かりにくい例】

課長は、係長A社提案した案件を合意した件を認可した

上の例文では、太字の主語が3つ連続し、その後に下線の述語が3つ続き、誰が何をしているのか分かりにくいです。この文章を、主語の後に述語が続くように配置したのが下の文章です。下の文章のほうが何を言いたいのか分かりやすくなっています。

【分かりやすい例】

A社提案した案件は、係長合意し課長認可した

センテンスの長さは50文字以内にする

文章は一文(センテンス)で構成されます。センテンスが長くなりすぎると、読み手はその文章が何を言いたいのか分からなくなります。

センテンスは長くても50文字までにしましょう。下に同じ文章を、長いセンテンスと短いセンテンスで構成した例を示します。どちらが分かりやすい文章か読み比べてみてください。

【長いセンテンスの例】

文章の最小単位はセンテンスで、読みやすいセンテンスを書くポイントには、キーワードを作る、曖昧さを無くすなどいくつかあり、その中で特に効果が大きいテクニックが「センテンスを短くする」で、短い一文は脳内で簡単に処理できますが、長いセンテンスでは一度に処理できないからです。


上の文章はセンテンスをつなげて長くした例です。一つのセンテンスが134文字もあります。何が言いたいのかつかみにくい文章になっています。

この文章を短いセンテンスで再構成したのが下の文章です。一番長いセンテンスでも47文字です。上の文章に比べて何が言いたいのか分かりやすくなっています。

【短いセンテンスの例】

文章の最小単位はセンテンスです。読みやすいセンテンスを書くポイントには、キーワードを作る、曖昧さを無くすなどいくつかあります。その中で特に効果が大きいテクニックが「センテンスを短くする」です。短いセンテンスは脳内で簡単に処理できます。しかし、長いセンテンスでは一度に処理できないからです。

冗長語を削って文章をはっきりさせる

冗長語とは考えをハッキリと説明するのに必要以上の言葉を使うことです。冗長語を省き、簡潔な表現をすると文章が明確になります。下に冗長語とより明瞭な表現をを示します。

  • 必要であるといえる → 必要である
  • することができる → できる
  • まず、第一に → まず
  • 下に下がる → 下がる
  • 最終結論 → 結論

「~こと」、「~という」を乱用せずに文章を書く

「~こと」、「~という」の表現は便利なのでよく使われますが、多すぎるとまどろっこしい印象を与えます。これらの表現をなるべく使わずに文章を書くようにしましょう。

  • 短いセンテンスにすることが必要である → 短いセンテンスとする必要がある
  • 推敲というものは論文作成に欠かせない → 推敲は論文作成に欠かせない

あやふやに書かない

自分の考えに自信が無いと、「~と思う」や「~ような気がする」といった表現をしてしまいがちです。しかし、こういう表現を使うと採点者にも自信がないのが伝わってしまい、評価が下がってしまいます。

自信がない場合はそこに踏み込まず、別の切り口で論文を組み立てましょう。自信のないまま言い切ると間違っている可能性があるので注意しましょう。

箇条書きで見た目をわかりやすくする

箇条書きは内容を分かりやすく伝える効果があります。視覚的にも文章のかたまりより分かりやすくなります。

【箇条書きではない場合】

論文を書く時に考える手順には次のようなものがある。まず、問題文から出題意図を読み取る。次に課題、問題点を抽出する。そして、課題に対する解決策を選定する。最後に将来の技術的展望を示す。

【箇条書きの場合】

論文を書く時に考える手順には次のようなものがある。

  1. 問題文から出題意図を読み取る。
  2. 課題、問題点を抽出する。
  3. 課題に対する解決策を選定する。
  4. 将来の技術的展望を示す。

押さえるべき基本は他にもある

文章の基本はこれだけではありません。他にもたくさんあります。技術士試験は文章の基礎を身につける良い機会です。一冊参考書を買って勉強してはどうでしょうか。実務にを役立つでしょう。

こちらでオススメするのは下の本です。

文章のテクニックを項目立てて紹介しており、知らなかったテクニックがひと目でわかります。

文章力の「基本」が身につく本―伝わる文章が書ける76の簡単テクニック

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