「業務内容の詳細」の書き方

公開日:2014年3月16日
 最終更新日:2014年11月28日

技術士第二次試験の出願時に提出する「業務内容の詳細」は、口頭試験の際に試問の資料として利用されます。まず筆記試験に合格するのが先決すべき問題なので、出願時には口頭試験のことまで頭がまわらないかもしれません。

しかし、合格するためには口頭試験をクリアしなくてはなりません。「業務内容の詳細」は口頭試験の結果を左右する重要な資料なので力を入れて準備しましょう。

あなたの能力をアピールできる業務を選ぶ

口頭試験では、あなたが専門的応用能力を持った技術士としてふさわしい人物かを確認します。「業務内容の詳細」に記載する業務はあなたが専門的応用能力を発揮した業務を選びましょう。

創意工夫を行わずマニュアル的に進めた業務では、試験委員にアピールするポイントが無いので合格は難しくなるでしょう。

専門的応用能力とはなんぞや?という方にはこちらのページが参考になると思います。

専門的応用能力とは

どんな流れで書くか

受験申込み書では720字以内で分かりやすく簡潔に次の内容を書くように求めています。

  • 当該業務での立場
  • あなたの役割
  • 成果等

また、次のような例文が示されています。

立場と役割
○○○○プロジェクト××××建設業務(期間:平成××年××月~××年××月)のうち、△△△△に建設した輪山用大型原油タンクの鋼板設計、溶接設計及び□□タンクメーカーへの建設全体の指導の業務を本業務責任者として行った。
業務上の課題
最新の国際基準を満たした国際大型プロジェクトの仕様と、□□国内法規に固執した□□建設業者の施工法をうまく調和させるという課題があった。□□人技術者、監督者、作業者の気質を理解しながら、彼らを納得させ、世界的に最新鋭な大型原油タンクの、設計から現場施工の完成までを指揮せざるを得なかった。
技術的な提案
◇◇◇◇という極寒冷地(-××℃の設計仕様)で建設、運転される大型原油タンク(容量999,999KL)の鋼板に、世界で初めて▽▽▽(ABCDE12345)を採用した。また、現場の側板(最大99MMT)の立向き溶接に半自動溶接を採用し、建設工程の短縮化を図った。
技術的成果
□□国内法(YYY、ZZZ)を順守することはもちろん、「FGHIJK」などの国際規格を満足する最新仕様の原油タンクを□□に建設した意義は大きい。□□のタンクメーカーからは、世界的な技術競争力を得られた貢献で感謝状を受領し、□□□□からは高品質なタンクを安全に建設したことで評価された。

平成25年度技術士第二次試験の受験申込み案内p25より

実際に書く場合は、この例文と同じ流れで書けば専門的応用能力をアピールできると思います。

1.立場と役割

あなたがどのような立場でどんな役割を担ったかを説明します。単に誰かの指示を受けて作業するわけではなく、主導的な立場で業務を遂行したことをアピールします。

2.業務上の課題

専門的応用能力を発揮するきっかけとなった業務上の課題を説明します。

3.技術的な提案

課題に対してどのようなことを考え、どのような対応を行ったのかを記載します。専門的応用能力をアピールする重要な部分なのでしっかり考えましょう。

4.技術的成果

最終的に得られた成果を示します。

わかりやすい「業務内容の詳細」にする工夫

下のページでは、「業務内容の詳細」を下線や太字で装飾してよりわかりやすいものにする工夫を紹介しています。試験委員に内容を伝えやすくする良い取り組みなので参考にすると良いでしょう。

業務経歴票の用紙変更(その2)

さらにしっかり対策したい場合は

冒頭で触れたように「業務内容の詳細」は重要なポイントです。参考書を頼りに準備を進めるのも確実性が高まるので良いと思います。

例題練習で身につく技術士第二次試験論文の書き方(第3版)

本書は論文の書き方を主体とした参考書ですが、「業務内容の詳細」の対策方法にも1章を割いています。

【目次】

第5章 「業務内容の詳細」の対処法
1.「業務内容の詳細」の注意点
2.テーマの選定方法
3.アピールポイントの意識
4.「業務内容の詳細」として取り上げやすい内容
5.「業務内容の詳細」記載時の注意点
6.「業務内容の詳細」例

参考になるポイント

「業務内容の詳細」の中で重要となるのが「技術的提案」です。技術的提案をアピールする方法として、

  • 従来工法と比較して採用案の優位性を示す
  • 複数工法を検討した経緯と採用ポイントの説明する

などを具体例を交えて提案しています。実際に自分で書くときに参考になるでしょう。

また、日記論文、自慢論文、お山の大将論文などを不適切な「業務内容の詳細」であるとして紹介しています。こういったタイプの論文を書いている人は案外、いるのではないでしょうか。自分がそういった論文を書いてしまわないようにあらかじめ知っておくと良いでしょう。

例題練習で身につく技術士第二次試験論文の書き方(第3版)

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